いよいよ帰国当日になりました。帰国のフライトはJALの朝便で8時20分出発なのでかなり早めに5時半には起きました。外はまだ真っ暗です。眠い眼をこすりながら着替えし、ホテルをチェックアウトした後、タクシーに乗り込みます。主な荷物は既に引越しのときに送り出していたので、1人バッグ1つ程度の簡単な荷物です。

暗い中をタクシーはECPをチャンギ国際空港に向かって走ります。その時見える周囲の景色は、これが見納めなんだなあ、と思うと実に感慨深いものがありました。左右に見える高層のコンドミニアム、少ししたら右側に見えてくるイーストコースト・パークなど、普段は見慣れていて何気なく見ていた光景ですが、本日ばかりはしみじみ見ていました。30分ほどでチャンギ空港に到着です。荷物をおろしてJALのカウンターへチェックインのために行きました。

そうしたら付近に会社関係の知り合いの方々がたくさん集まっています。そうです、皆さん、こんな朝早いのにわざわざ見送りに来てくれていたのです。ざっと30〜40人は集まってくれていたでしょうか。
実はシンガポールでは誰かが帰国する時には空港まで見送りに集まるのが慣例になっていて、最後は出国ゲート前に集まり、帰国者はそこで最後の挨拶をして帰ってゆくようになっていました。私もこれまで多くの方々をそうして見送りしましたが、いざ自分が見送られる番になると、実に照れくさいものです。しかし一方、わざわざ朝早くから見送りに来ていただけるなんて、と思うと非常に嬉しかったのも事実です。

さてJALのチェックインも終わらせ、これまで同様、出国ゲート前に皆が集まり円陣を組んでくれたので、恥ずかしいですがそこで簡単に挨拶をしました。見ていると家族も奥さん、子供、それぞれ友達との別れを惜しんでいます。しばらくそうしていた後、いよいよ出国になります。ゲートを出る時は皆が拍手で送ってくれましたので非常に照れくさかったです。ゲートを通りイミグレ手続きを終わらせて皆から見えなくなるまで、皆さん手を振って送ってくれました。

これまで何度も使った空港内の喫煙エリアで一服したあといよいよ飛行機に乗り込み離陸しました。その時の気持ちは「あー、これでいよいよシンガポールと、さよならなんだなあ。」というもので、これまた実に感慨深いものがありました。

その後7時間経過し今度は日本へ到着です。見慣れた成田空港で降り立ち、奥さんの実家の両親が迎えに来てくれていたので皆で懐かしの自宅へ戻ります。外はまだ3月ということもありとても寒く感じました。その時に、ああ、ここは日本なんだなあ、帰ってきたんだなあ、と感じることが出来ました。

我が家に入ってお茶を入れて一息。もう夕方になっています。
さあ、これからは日本での生活をまた立ち上げなければなりません。帰国の感慨にいつまでもふけっているわけにもいかず、明日からはまた役所手続き・引越しなど忙しい日が始まることになりました。

(2005年5月15日)
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