シンガポールの道路は良く整備されています。どこもかしこも広くて本当に走りやすいのです。
日本から来て助かるのは、同じ左側通行ということでしょう。もともとがイギリスの植民地であったからだと思います。
また日本の車も多く走っている上に交通ルールも日本とよく似ているので、とまどうことはありません。
シンガポールはMRT、バス、タクシーという公共の交通機関が充実していますが、基本的には車社会となっています。そのため道路がよく整備されているのは、ありがたいことです。

■高速道路
高速道路路線図
高速道路路線図
国内にはハイウエイ網があり非常に便利です。しかもこの高速道路、全部無料です。これは理屈ぬきで気持ちいいです。
道幅は広く3〜5車線はあるので、日本の狭いくせに料金は世界一高い高速とは比較になりません。インターチェンジも結構短い区間であるので、国内を走っていれば大抵はすぐ高速に乗れます。無料ということもあり、日本でいう首都高感覚でちょい乗り出来るのが良く、路線バスとかミニバイクとかも良く見かけます。

この高速、ECP(East Coast Parkway)とかPIE(Pan Island Expressway)とか3文字で略されているので、これを覚えないと標識があっても迷うことになるので注意が必要です。これに限らずシンガポールでは3文字に略すのがお好きなようです。

空港に向かう緑豊かな海沿いのECP
空港に向かう緑豊かな海沿いのECP
最高速度は90km(中心部は80km)ですが、トラック等のワゴン車は60kmに制限されています。こういう車は後方に制限速度60kmという丸いステッカーが貼ってあり、感心なことに大抵は制限速度を守っています。
また一般の乗用車も日本みたいに大幅に速い流れになることは少なく、ほとんどの車は制限速度を守っています。どんなに早い車でもせいぜい120kmくらいでしょうか。やはり小さい島国のせいか、あせっても仕方ないと考えているのでしょう。感心します。

もう1つ、分かりやすいのはインターチェンジには1つ1つ番号がついています。「EXIT 13」とか「EXIT 8B」という風にです。これは地図にも記載されているので、慣れない道、初めての道でも出口の番号を覚えておけば地名が分からなくても無事に降りることが出来ますので便利です。そう言えばMRTも駅ごとに番号がついていました。こういうフールプルーフ的な気遣いはたいしたものです。

ただし高速道路が分岐、交差する所のインターチェンジはかなり複雑になっていますので、道を知らないととんでもない方向へ行ってしまいます。ま、2〜3度走れば覚えますが。

渋滞はあまりありませんが朝夕のPIEとCTEは混雑します。特に夕方のCTE下り線はオーチャードから延々10kmくらいは渋滞しています。その点イーストコースト沿いのECPは渋滞知らずなので、私のお気に入りの道です。日本の湾岸道路感覚の快適な道です。

1つ気をつけたいのは、日本で言う原付みたいなミニバイクでも2人乗りで車の間をすり抜けて走っていること。これは正直な所うざったいものです。事故も多いようなので要注意です。
まあ遅いトラックとかも同居して走っているので、日本のバイパス感覚で走ればいいでしょう。

■一般道路
一般道路も道幅が広く非常に走りやすいです。でも負けず嫌いのシンガポーリアンはなかなか割り込みをさせてくれません。よって仕方なく強引に入ってゆく必要があります。

ブギスジャンクション前の交差点
ブギスジャンクション前の交差点
いい点はいくつかありますが、1つは右折、左折がしやすいこと。基本的に右左折レーンはオール2車線ですので、2台並んで曲がってゆくことが出来ます。正面の信号が赤になってからの右折可の信号は非常に長く、信号待ちを2回することは渋滞時を除き、まれです。またほとんどの交差点では高速道路のインターチェンジのような左折専用レーンがあり、信号が赤でも左折可能となっています。
また主要な交差点ではUターンもOKの所も多く見かけます。(これは直前にUターンOKの標識があります)
日本と違い、交通の流れを考えて無駄な信号が一切ないことは好感度大です。

一般道の制限速度は基本的に50km、道路状況によっては60kmや70kmもあります。でも道が広いので郊外に行くと、車の流れは80〜90kmの所も多く、高速道路となんら変わりません。

でも面白いことがあって、なぜか曲がるときでもウインカーをつけない車が大半です。ひどい車は左折のウインカーをつけっぱなしにしながら右折していきます。これも右折、左折レーンに入っていれば曲がるもの、とお互いに思っているので慣れれば阿吽の呼吸で曲がれます。流石に半分くらいのタクシーと外国人はきちんとウインカーをつけてはいますが最初は注意して下さい。
その割には意外と歩行者に対するマナーは良く、歩行者が横断している時はかなり手前から止まって待っていてくれます。

それとCITY内は一方通行が多いので一度道を間違えるとハマります。地図を良くみて走ることをお勧めします。

■ERP
下をくぐるだけでよいERP
下をくぐるだけでよいERP
ERPとは Electrical Road Pricingの略(これも3文字ですね)で、ウイークデーに市街地中心部に入る車に対して渋滞防止の目的で自動的に料金を徴収するシステムのことです。

日本の料金所と大きく違う点は、道路の上に大きなゲートがありその下を車が通過すると車のダッシュボードの上に設置された受信機が反応して自動的に料金が徴収される、ということです。実際にくぐってみると受信機が電波にピっと反応して、差し込まれたプリペイドのキャッシュカードより規定の料金が引き落とされます。
よって料金所がないので渋滞がなく非常に優れたシステムであると思います。これは高速も一般道も共通です。

ただ、キャッシュカードの残高が不足、またはきちんと差し込まれていない場合にはエラーになり、後日高い罰金がきますので注意して下さい。私も1回それをくらいました。その詳細は「生活体験記」に書いてあります。

■取り締まりカメラ
信号の隣に2本立っている信号無視カメラ
信号機の隣に2本立っている信号無視カメラ
シンガポールにもスピード取締りの無人カメラがあります。高速道路と一般道、いずれにもあります。
日本で良く見るのと違うのは後ろから撮影することです。よってカメラは後ろ向きに立っています。これにより前方にナンバーのないバイクの撮影も出来るわけです。
やはり日本と同様、事前に「SPEED CAMERA」という看板がありますので、うっかり見過ごさなければつかまることはないでしょう。日本の高速道路の場合は免停コースの40kmオーバーで撮影されるケースが多いのですが、こちらは何と言っても厳しいシンガポールのこと、何kmで撮影されるか分かりません。10kmくらいはいいようですが。よってほとんどの車は制限速度ジャストまでスピードを落として走ってゆきます。
いずれにせよ、このカメラの前を通過する時はあまり気持ちのいいものではありません。

もう1つシンガポール独特のカメラとしては、信号無視の専用カメラもある、ということです。これは大きな主要交差点にあります。
やはり同じように交差点の角に立っていて、信号無視をした車があると後ろから撮影するようです。これも事前に「RED CAMERA」という看板はありますが、要注意です。そのせいか、信号が黄色になると皆、すぐ止まります。いいことです。

■Car Park
シンガポールでは駐車場のことを Car Park と呼びます。シングリッシュ風に言うと「カッパ」です。
車社会であるため街中いたるところにありますし、主要なビルには市街地中心部であろうと必ずこの Car Parkがついています。

チケット 公共Car Parkの料金表示
チケット 公共Car Parkの料金表示
まず多く見られる屋外の公共の Car Parkはプリペイドのチケット(だいたいは30分90セント(63円))をガソリンスタンドで事前に購入しておいて、時間を自己申告してダッシュボードの上に置いておくのがルールです。この申告は、チケットに1年分の月日と時間が印刷されているので、該当する所をビンゴカードみたいにプチプチと穴を開けておくのです。間違えたりごまかしたりすると、しょっちゅう見回りに来ていますので、高い罰金を取られるハメになります。

料金は右の写真のような立て看板が立っていて、そこに記載されています。
申告時は車を止めた時間を申告します。間違えて制限終了時間を申告すると、私がくらったように誤魔化したと看做され罰金を取られますので要注意です。
(「生活体験記」参照)

ビル等にある Car Parkは基本的に日本と同じシステムです。たいていは入る時にカードを受け取ります。ただ、出口で料金を払う方式は少なく、ほとんどは料金清算機で事前にカードの清算をして出口ではそのカードを機械に読ませます。うっかり事前清算を忘れると、出口で出られなくなりヒンシュクをかうので注意が必要です。

最近増えてきたのは、ERP受信機に使用しているキャッシュカードで清算が出来る機械です。これだといちいち小銭を用意して清算しなくてもOKなので非常に楽です。

それから日本と違ってデパートなどで買い物をしても一定時間無料になるということはほとんどありません。必ず1〜3S$(70〜210円)料金を取られますので、何となく気分が良くありません。
日本人ご用達の大丸は、昨年(2001年)までは20S$(1400円)買い物をするとレジで1S$(70円)ペイバックしてくれましたが、最近になってその額が50S$(3500円)に跳ね上がってしまいました。ますます気分が良くありません。

(2003年6月8日追記)
この CarPark用のプリペイド・チケットは昨年値上がりしました。従来の45¢、90¢が、各々50¢、1S$となりました。

■ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは日本と同じスタイルですが、給油はセルフでやる人とスタンドマンに頼む人と使い分けが出来ます。私の場合は頼んでいます。給油機の前に車を止めて、ガソリンの種類を選び指示します。たいていは3種類あり、スタンドマンは一番高いやつを推薦しますが、一番安いものでOKです。価格はいずれもリッター当たり80円程度なので、日本より少々安いレベルに過ぎません。

日本のように、窓拭きや灰皿掃除のサービスは一切ありません
給油が終わったら、支払いは自分でレジまで行って給油機のNoを言って支払います

ERP受信機に刺してあるICカード(キャッシュカード)への金額追加もガソリンスタンドで行います
これを「TOP UP」と言います。
たいていはスタンドの売店前にATMみたいな自動機があり、そこで「Cash Card Service」→「Top Up」を選択し画面の指示通りに実行すれば難しくはありません。ただ、最初は Top Up という言葉さえ知りませんので良く分からずうろうろしていましたが、親切なスタンドマンに教えてもらいました。スタンドによっては売店内に小型の機械があるケースもあるので、その場合にはレジで Top Up と言えば、やり方を教えてもらえます。

このキャッシュカード、ERP支払いだけでなく最近は Car Parkの支払いでも使うケースが多いので、マメに残高をチャージした方がいいでしょう。私の場合は常に40〜50S$(2800〜3500円)を入れています。但しあまり多いと盗難の時の損害が大きくなるので、ほどほどにした方がいいと思います。
(このカードの盗難、時々あるようです)

■走っている車たち
とにかく最初に驚くのは、ベンツが異常に多い、ということです。本当にうじゃうじゃ走っています。こんなに車の高いシンガポールでなぜ? と思いますが、シンガポーリアンの富の象徴はコンドミニアムとベンツのようです。ベンツが一番ですがその他にもBMWとかジャガーとかたくさんいます。更にはフェラーリとかポルシェ、ロールスロイス、一度はランボルギーニカウンタックまで見ました。カローラ、サニーが900万円以上するこの国で、本当に驚きます

もっと驚くのは、100%右ハンドルである、ということです。これはきっと法律で決められているのでしょう。私は、右ハンドルのフェラーリやポルシェはシンガポールに来て初めて見ました。驚きです。やはり安全を考慮してのことなのでしょう。日本みたいに左ハンドル=外車=ステータスなんてことはしておりません。流石です。

次に驚くのは、トラックの荷台に人が乗っていることです。これはどうもマレーシア方式のようであり、特に禁止されていません。よって高速道路でも荷台に人を何人も乗せて走っています。雨の日はホロをかぶっています。笑ってはいけませんが、思わず笑ってしまいます。

(2002年1月28日)
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