■MRTとは
地上を走るMRT
地上を走るMRT
MRTとは Mass Rapid Transit の略でいわゆる地下鉄のことです。地下鉄と言っても日本と同じように、市街地では地下を走り郊外では地上の高架橋を走ります。

運行間隔は2〜5分くらいで6両編成のスタイリッシュな電車が走っていますので、日本の地下鉄と同じ感覚で乗れ、非常に便利がよろしいものです。

見ていてすぐ気づくのは、車両の塗装は規定のカラーが普通ですが、全体を派手に広告でペイントした車両もあります。商魂のたくましさを感じます。尚この車両全体ペイントはバスでも多く見ることが出来ます。



■MRT路線図
MRT路線図
MRTの路線としては、東西線と南北線の2系統があります。

東西線は東のチャンギ国際空港近くから西のジュロンまで40km近くの長い路線です。端から端まで乗ったら約1時間の距離です。
残念ながらまだ空港までは乗り入れていませんが、後で述べるように現在建設中です。

南北線はCITYの近くのマリーナ・ベイから島の北部まで行ってまた島の南西部のジュロン・イーストに戻ってくるという環状線みたいな感じになっています。オーチャードやサマセットといった市街地中心部を走ります。

いずれもCITY中心部で2駅ほど並行して走りますので、乗り換え等の便利は非常に良く出来ています。



■駅の目印と高速エスカレータ
MRTオーチャード駅 これが高速エスカレータ
MRTオーチャード駅 これが高速エスカレータ
MRTの駅前には独特な表示がたっておりすぐ分かります。

問題は駅に入る時です。

地下の場合も高架の場合もエスカレータに乗るわけですが、これがまた速いのです。恐らく普通のエスカレータの1.5倍の速さはあるでしょう。最初慣れないうちはうっかり乗ると足元を救われ後ろに転びそうになるから注意が必要です。
(転んだら非常に恥ずかしいでしょう、きっと)

でも面白いもので、これに慣れると普通のエスカレータが遅くていらいらしてきます。その位速いのです。そのせいか、日本みたいに片側に一列に立って急ぐ人のために半分開けておくなんてことはしていません。皆、てんでんばらばら好きに立っています。これは速いから、と言うよりも自分勝手な中国人気質なのかもしれませんが・・・。


■改札と運賃、専用カード
MRTの自動改札 MRT,バス共用のカード
MRTの自動改札 MRT、バス共用のカード
運賃は島の半分の30分くらいを乗車して1.6S$(約110円)ですから、バス、タクシーと同じように改めてシンガポールの公共交通機関の安さを思い知らされます。

改札は全て自動式。1回きりのカードも買えますが、普通はプリペイドの乗車カードを使用しています。ちょうどテレホンカードと同じような磁気式のカードで、良いところは何回も繰り返し使用出来ることです。残高は改札を通る時に小さな液晶画面に表示されますので、不足気味になったら駅で追加チャージすればOKです。

感心したのはこのカード、バスと共用なのです。どうするかと言うと、MRTに乗る時は改札にカードの表を上にして通し、バスに乗る時は裏側を上にして通すのです。だから1人で何枚も色んなカードを持つことはなく、しかもリサイクル可能なので、なかなか良く考えられていると感心しました。

(2003年6月8日追記)
昨年(2002年)秋よりこのカードが、ICカード方式の「ez link (イー・ジー・リンク)」に変わりました。これはMRTとバス共用で、センサーの上にカードをかざすだけで料金を自動的に徴収する便利な仕組みで、カードを財布の中などに入れたままでも反応するので便利です。乗るときに「ピッ」、降りるときに「ピッ」でOKです。MRTの場合には従来の改札の出入り口にセンサーがあり、バスの場合には入り口と出口にそれぞれセンサーがついています。料金は従来通り、MRTの駅などの窓口で現金を渡してカード残高をチャージすればよろしいので簡単です。


■地下の駅
MRTティオンバル駅の地下ホーム
MRTティオンバル駅の地下ホーム
面白いのは地下部分の駅で、ホームと線路の間はガラスの壁で仕切られておりホーム全体が密閉されています。電車が到着した時だけその壁にあるドアが電車のドアと同時に開くようになっています。ちょうど成田空港の第二ターミナルにある連絡電車を思い出していただければ同じ構造です。

この理由は線路に転落しないための
安全対策に加えホームを冷やしている冷房が逃げないようにすることも目的にしているようです。(こちらが主目的かも知れません)。更にこれは恐らく副作用でしょうが壁のおかげで電車の到着、出発の時もホームは非常に静かです。これはなかなかいいアイデアであると思います。願わくば地上部の駅も同じ構造にしてもらったら涼しくて良かったと思いますが、きっと予算の問題とかあったのでしょう。

■車内の状況
車内には荷棚がなく椅子はプラスティック製ですっきり清潔ですが、このプラスティックの椅子、長く座っているとお尻が痛くなってきます。慣れるまではちょっと厳しいものがあります。

車内と言えばもう1つ、朝晩は日本と同じくラッシュになりますが(とは言っても日本ほどの混雑はありませんが)、シンガポーリアンは車内で平気で携帯電話を鳴らし話をします。こんな地下に電波が届くことも驚きますが、もっと驚くのはほとんど皆、着信ベル音量を最高近くに高めており、話す時も回りの迷惑なんぞお構いなしという感じなので、うるさくて適わないことが多くあります。流石は我が道をゆく中国系人種です。

ちなみに携帯電話はこちらでもはやっており、ほとんどの人が保有しています。しかしMRTの中と同じく場所を選ばず話しまくるのでうるさいです。

乗り換えが便利

東西線と南北線はCITY内の2つの駅でクロスしており乗り換えが可能です。
ここも良く考えられており降りたホームの向かい側に望む電車が来るようになっています。
City Hall 駅では逆方向に行く電車、隣の Raffles Place 駅では順方向の電車、が同じホームで乗り換え可能です。実際にMRTを利用するとこの乗り換えパターンを確かに最も多く利用します。これで日本のように階段を何度も上がったり下がったりしなくてすむのですから非常に楽なのです。
尚、この他にも乗り換えポイントが2箇所ありますが、同じように考えられて作られているようです。


■新線建設
この便利なMRT、現在CITY南部より北東に向かう新線を建設中です。間もなく開通するはずで、ますます便利になることでしょう。
また、チャンギ国際空港へは現在はMRTは乗り入れていませんが、これも東西線の支線として建設中であり、完成間近のようです。しかしこれが開通するとタクシーの利用客が大幅に減少するとの理由で反対派も多いようです。でも一国の国際空港に電車が乗り入れていないというのも不自然なので、予定通り開通することでしょう。

(2002年1月21日)


(2002年2月23日追記)
MRT新線のチャンギ国際空港線は予定通り2002年2月8日に開通しました。これで空港とCITYが直結し便利になります。しかし聞いたら駅が出来たのは空港の Terminal 2の方。こちらはシンガポール航空等の発着はありますが、JALやANAは Terminal 1なので、MRTに乗るには連絡電車に乗って Terminal2まで行かなければなりません。これはちょっと不便なので、結局われわれ日本人はほとんどが従来通りタクシーを使うことになるでしょう。荷物もたくさん持っていますしね。

(2003年6月8日追記)
次のMRT新線の北東線の開通が間もなくです。これは南はWTC(ワールド・トレード・センター : フェリーターミナルもあり、セントーサ島への入り口)を基点とし、街の中心部ではこれまでMRTがなくて不便だったチャイナタウンやクラークキーを通り、ドービーコート駅などで別MRT路線と交差する便利な新線です。この新線、駅などは昨年のうちに完成しておりもともと昨年12月には開通の予定でしたが、信号系統などに不具合あり開通が4月→6月初旬と延びて、今現在でも未開通です。しかしようやく6月中旬に開通することとなったようです。


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