シンガポールに赴任したら、まずは何をさておきすぐ住居を決める必要があります。
シンガポールの主な住居には、
  ・HDB
  ・コンドミニアム
  ・サービスアパートメント、ホテル
  ・一戸建て
がありますが、駐在員はほとんどの方が「コンドミニアム」に住むことになると思います。
では住居の種類について説明しましょう。

■ HDB
ティオンバルのHDB群
ティオンバルのHDB群
HDB (Housing Development Board) とは政府による公団住宅で、シンガポーリアンの8割が住んでいるという一般的な住宅です。いずれも20〜30階もある高層のアパート形式になっています。
シンガポールは淡路島くらいしかない面積で400万人もいるわけですから土地は非常に貴重であり基本的に個人の土地所有は認められずすべて政府から借り受ける形を取っています。
その貴重な土地を有効活用するためにこういう高層のHDBが国中いたるところにあるのです。

基本構造は同じようで、1階は公共スペースとして吹き抜けになっており冠婚葬祭やお祭りで使用しますが、外から見ると非常に細い柱しかなくその上に20階以上もの建物があるわけで、いつか崩れたりしないか、と心配になります。まあ地震がない国なので大丈夫なのでしょうが・・・。
またエレベータも各階には停止せず3〜5階ごとに停止するので、あとは自分の階までは階段を利用するという合理的な作りになっています。

家賃(分譲価格)は月10万円程度と安価ですが、残念ながら我々駐在員が住むにはシンガポール国籍が必要等の色々と制約があるみたいで、駐在員や外国人はほとんどがより高価なコンドミニアムに住んでいます。

■ コンドミニアム

コンドミニアムのプール
コンドミニアムのプール
コンドミニアムとは日本でいう所の高級マンションです。

やはり20〜30階と高層の建物がほとんどで、プール、テニスコート、トレーニングジムがあり最高の住環境です。しかも標準構成で広さは150〜200uもありとても快適です。

部屋に入ると天井が高く床もほとんどが石なので暑いこの国ではひんやりして快適ですが、壁はコンクリート打ちっぱなしという感じのためカレンダーとか掛けるのに穴を開けることも難しい状況です。

一般的な内部構成は下記の通りです。
リビングルーム これがまた広い! たぶん25〜30畳はあります。
主寝室 この中にバス+トイレ、洗面台といったサニタリーがあります。10〜12畳。
ベッドルーム 子供用であまり広くない。6〜8畳くらいのが2部屋。
キッチン これは日本人には問題。狭く暗いのが多い。
シンガポーリアンは自炊せず外食ばかりなのでこうなっています。
横のドアを開けると吹き抜けの洗濯場とメイド部屋、物置があります。
ゲスト用サニタリー 廊下の先にあり、ほとんどはシャワー、トイレ、洗面台のみです。

当然家賃は非常に高く、標準的な所は月当たり4〜5000S$(28〜35万円)くらいでしょうか。
自分では払えるはずもなく、ほとんどの会社は家賃は会社負担としていると思います。
つまり日本人が海外に駐在するのは非常に会社にとって負担になるということであり、しかもシンガポールは車(これも会社の貸与)も異常に高いので、最近の不景気でシンガポールからは日本人はどんどん帰国しているのが実態です。(寂しい話ではありますが・・・)

また家賃が高いため、シンガポーリアンでコンドミニアムに住める方は成功者です。
そういう方々はベンツやBMWに乗ってメイドを雇っています。羨ましい限りです。
その他は日本人や西洋人といった駐在者が住んでいます。

コンドミニアムは国中にありますが大きく分けると3つのエリアに集中しているようです。
 ・CITY近辺の街の中心部とその周辺地域。
 ・西部のクレメンティ近辺。日本人幼稚園、小学校、中学校、高校がある。
 ・東部の海岸エリア。別荘感覚。

オーチャード近辺は最も便利ですが家賃は一番高く50〜70万円以上します。
日本人は以前は学校の近くの西部に多く住んでいたようですが、街から遠いことに加え第二小学校が東のチャンギに出来て将来そちらへ統合されることもあり、最近はCITY内の River Valley Road近辺が人気です。
東部エリアは窓から海が見え風も通り明るいので暮らすには最高なのですが、いかんせん街までが遠く不便でバスでは1時間もかかってしまうので、好みが分かれるところです。

探す時は休日にじっくり時間をかけて納得ゆくまで何軒も回るのがいいでしょう。

■ サービスアパートメント、一戸建て
クレメンティに多くある一戸建て
クレメンティに多くある一戸建て
これは駐在する方で住んでいる方はほとんどいないでしょう。
サービスアパートメントはホテル形式で部屋のクリーニングを行いキッチンがついているので、コンドミニアムが決まるまで一時的に住む方がよく利用しています。家賃はコンドミニアムより少々お高いです。

一戸建て、これはもうごく一部の大金持ちが住んでいます。1軒1億円以上するのですから!土地も広く家も大きく、日本のヘタな別荘より余程立派です。
これも一戸建てがあるエリアは固まっていて、そこに行くとベンツやジャガーがごろごろいます。我々駐在員には無縁の世界です。。。

(2002年1月13日)
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